平成13年度:大江町立本郷西小学校
       第3,4学年・学級通信はくしゅ
    bP38   2002.1.31 
道徳:い じ め
 
◇最初に、いじめを受けて不登校になった子の作文を読みました。
 続いて、「脳のお話」です。
※『TOSS道徳「心の教育」1 生き方の原理原則を教える道徳教育』69ページの図をスクリーンに映して説明しました。
「人は、いじめられると、三つの脳の、ある部分が弱ってきます。どこでしょう?」
   ヘビの脳・・・3人
  ネコの脳・・・6人
  ヒトの脳・・・7人
 この後、『わたしのいもうと』(松谷みよ子・作 偕成社)という童話を読みました。
 いや、正確には、日直のMさんに読んでもらいました。私はスクリーンにうまく映るようにパソコンを操作していました。
 作者への一通の手紙を元に創作した童話です。内容は・・・、とっても暗く、悲しく、さびしい物語です。
 この物語を読むと、先の問いの答えがわかってきます。
 正解は、「ヘビの脳」なのです。人はいじめられると「ヘビの脳」が弱ってくるのです。そうすると、生きていく力がだんだん無くなっていきます。つまり、いじめをする人は、相手の生きる力を奪っている、命を縮めているのです。(『脳の革命』永田勝太郎・著より)
 
◇私の「いじめをした話」もしました。
 中学3年生の時のことですから、今から24年も前のことになります。
 でも、強烈に覚えているのです。
“なんて自分はバカだったんだろう”
“あの子は、どんなにつらい気持ちでいたんだろう”
こんな思いでいます。いまだに、です。
 最後に、「いじめ」から立ち直った子の作文を読みました。きっかけは、友達でした。いいきっかけも、悪いきっかけも友達なのです。みなさんは、どちらのきっかけを作る「友達」になりたいですか?
 
《SSさん》
 いじめが死につながるのは、初めて聞いた。いじめが不登校につながるのは、知っていたが。
 私がもしその妹の姉だったら、中学生や高校生になったいじめた人たちに、その事を言ってやります。
 その男の子になった子がいれば、私はその子の家に遊びに行ってあげたいです。そしてその子の事を先生に伝えて、何とかしてもらいたいです。
 それで、『わたしのいもうと』のような妹がいたら、いじめた子たちに言って、妹のたんにんの先生に言ったりしたいです。そして、『ヘビの脳』の話もしたいです。そして、いじめた人たちに、その妹がどんな思いをしたか、話してやりたいです。
 
◇早いもので、1月も終わります。
 この「8人+8人=16人」のクラスでいるのも、あと2ヶ月で終了です。楽しい、中味のつまった2ヶ月間にしましょう!

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